8月27日 再び赤富士について
富士の裾野に暮らす人にとっては毎日の景色の一つでしかない三角の山
その富士に広重以来何万の人々が追い続けるその姿
先日河口湖美術館の「ウイリアム モーリス展」に行き
常設の富士百景の写真を見ながら
富士の魅力にとり憑かれるって
四季のあるこの国ヤポネシアへの感動なんだなとと思いました
富塚さんや白旗さんの集団の富士の写真展に感動したり
地元の蕎麦屋朋賛のご主人・鉄心さんのように
店を自分のギャラリーにして 富士を追っかけるマニア達もまた素晴らしいです
そのひきつける魔力の源には 燃え上がる真っ赤な赤富士にあるのではと思うのです
十年の山中湖暮らしで本当の赤富士には一回しか遇っていません
全山真っ赤 身の毛もよだつと形容できる赤 燃え上がる火炎の赤
朝四時過ぎのわずかに数十秒しかない間にしかであえない赤
見たものの脳裏にしか現せない本当の赤富士 幻の赤富士
河口湖の「久保田一竹 辻ヶ花美術館」の赤富士の一連の西陣織の着物は
この瞬間を目の当たりにした者にしか現せない一竹の渾身の作と思います
これが魔力では・・・・ この瞬間を追い求めて求めて 果たせないでいる
絵画にしたり織物にしたり 写真で追い求めたり
それでも本当の赤富士の写真にまだ出会っていません
残念ながらそこまでいっていない赤富士ですが 今年では一番の赤富士です
このとき富士の左に虹が右にレンズ雲があったということです
昨夕のオレンジ富士
富士に掛かる霞に夕日が当たる光芒がオレンジ色にそまっています
オレンジ色の湖は先日の夕焼けの景色です
どの地にも誇れる素晴らしい風景はあるでしょうが
刻々変わる光のもたらす山と湖の景色 変化する富士 これが魔力なんだと思うのです
今ここにいること 生きていることに 感謝します
今咲くバラ
パレードと羽衣
テスオブザダーバーヴェルズ
セプタードアイル
ジェームスギャルウェイ