8月29日 連日の大雨で八王子が心配です
雨の合間の夕暮れのひと時
朽ちた草葉と咲き終わった花を一本一本手入れをしています
色とりどり何色といえないほどのフロックス花魁草、
この大雨で花びらは落ちて、雨の強さを感じます
例年台風の風と雨で乱れるところですが、今年はまだ
すっと立ったまま花びらが減っています
遅れて開花した白花は夕日にいっそう白く透けて、光っています
雨で元気になった露草やアカマンマなどの下草をとったりしていると
頭の先からつま先までさらには庭の隅々まで
甘い香りに包まれていることに気がつきました
何だろう、花魁草に鼻を近づけても香りません
咲いているルドベキアタカオや吾亦紅、田村草やあじさいなどではありません
花魁草の周辺にいると特に香るようです
夕方風や手入れで揺れたときに香りを放っているようです
この香りに包まれてある記憶がよみがえってきました
疎開先の八王子の山奥、上恩方に暮らしていたころです
そのころは結婚式も葬式も農家の何十畳もある座敷で行っていました
その結婚式は男も女も一世一代の盛装でずらっと並んで
今ではまるで映画の世界です
子供たちは三々九度の稚児にあこがれたいました
ちょっとしたおすそ分けが嬉しくて土間からよくのぞいたものです
それが花魁草と何の関係があるのかというと
このときの
結婚式の香り なのです
それは盛装した女のポンポンとたたいてつけたおしろい(白粉)の
座敷から庭からほのかに広がる香りなのです
その香りが今よみがえってきました、
五~六十年ぶりの再会です
そのころはこの地の農家の庭先ではどこにでも咲いていた花です
見たことはあったし名も知っているのですが、今結びつくことが出来ました
おしろいの香りです
大雨続きで香りはすぐ流れてしまいますが
体にしみこんだこの香りはなくなりません
(この香りは香るギボウシ・玉かんざしという人もいます)
おしろいの遠い記憶のよみがえる 七色に咲く哉 花魁草
おしろいの よみがえる記憶 花魁草
苦心作のアレンジ
返り咲きの
ホワイトドロシーパーキング
アスターとユーパトリウム
(庭の草花で作りました)
ジャストジョイ
リグラリア
ホクシア
白花のフロックス花魁草
斑入りグラスと白花フロックス